工事部の鈴木です。
今回はビニールクロスのお話をしてみようと思います。
住宅・事務所の壁や天井は塗装やクロスが主流だと思います。
このごろは自然素材にこだわった仕上げにする人も増えてきました。
ちなみに岡山建設のオカヤマホームは
カルクウォールという天然スイス漆喰を使用します。
クロスですが
国内主要メーカーから海外メーカーまでいろいろあります。
サンゲツ・リリカラ・シンコール・東リ などなど
そして
国内メーカには普及品と量産品があります。
普及品と量産品の違いというのは
普及品は
色柄が多く、さまざまな性能を持ったクロスがあります。
またビニールクロス以外のクロスもあります。
・防汚クロス
・表面強化クロス
・空気を洗えるクロス
・和紙クロス
・珪藻土クロス
・布クロス
などなど
変わったクロスでは
店舗に使うようなラインストーンの付いたクロスもあったりします。

量産品は
マンション・アパートによく使われるビニールクロスで、
流通量が多いために普及品よりは安価で、貼替えを行いやすいように出来て
いるクロス(長期間、同じ色柄が継続しているとか、施工上貼替えに向いてい
るとか)です。
ただし普及品に比べて色柄が少ないのも事実です。
とはいえ白色を基調としたクロスだけではなく
子ども部屋とか水廻りに使用できそうな色柄もあるので
量産品のクロスでも十分気に行ったクロスを選ぶことが出来ますよ。
※写真はCMでおなじみのサンゲツです。
クロスの貼り方ですが
新築や改修工事で新しい下地(プラスターボードやベニヤ 等)のときには
クロスの下地となる部分に段差がないようパテ材等で下地調整を行い、平らな状態にしてから貼っていきます。
柄物や織物調クロスの場合 柄あわせを行わないと
仕上がった時にクロスのジョイント部分がずれていてちょっと気持ち悪い感じになります。
改修工事で今までのクロスを剥がして新しいクロスを貼るときは
今までのクロスを剥がしてやはりパテ材などで下地調整を行います。
このときに今までのクロスの下に残っている裏紙を剥がすのか残すのかは職人さんの判断になります。
新しい下地と違って貼替えなので昔のクロスのはがれ状態で
下地調整の程度も変わりますし、新しいクロスの貼り具合も変わってきます。
下地が目立たないのは厚手のクロスを選ぶのがポイントなんですが
私はよく薄手のクロスを選んで
クロス屋さんに『はぁ・・・』って言われちゃいます。
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既存クロスハガシ下地調整中 |
壁に穴を開けちゃった時の補修も
ボードを部分交換して同じようにクロスを貼ります。
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壁に穴 |
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新しいボードで穴塞ぎ |
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段差解消等の下地調整 |
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クロス張替え完了 |
たとえば
壁の一面だけ汚れてしまったとか
壁に穴があいてしまったとかの理由で貼り替えたい場合
壁の角から角まで(入り隅から入り隅まで)見切りのよい部分で
貼り替えることも可能です。
その場合には
今までと同じクロスが製造されていればよいのですが
ほとんどの場合製造中止になっているので
色柄の似ているクロスをお勧めします。
その際 サンプル帳のサイズでは比べるのが難しいので
A4判のサンプルを取り寄せて近いクロスを選びます。
たとえばですが
壁一面貼り替えるのであれば
まったく違う柄のクロスをアクセントとして貼り替えるのも一つです。
ちなみに上の写真も柱型のみのクロスの貼り替えです。
『壁のクロスの貼り替えはちょっと大変そうだな』
って思っている方がいらっしゃれば是非一度ご相談ください。
いろいろな方法が見つかるかもしれませんよ。