7月某日
とある賃貸マンションの1住戸が全焼してしまいました。
火元ははっきりしているものの原因は未だ特定できていないようですが、
漏電その他当社の施工に関係するのもではないことが確認せれています。
一人のケガ人も出なかったのは不幸中の幸いと申せましょう。
オーナー様から大至急での復旧工事を依頼されました。
まず焼け跡の解体撤去工事。
煤で真っ黒になり凄い臭いでした!
工事を進める前に調査をさせて頂きました。
①排水管は配管スペースから出ている石綿二層管(トミジ管)のみ被害なし。
②外壁面の排気、吸気口はダンパーのヒューズが溶けてダンパー
が閉じていました。
ダンパーが閉じた為に隣接している建物には被害が出ませんでした。
③電気の幹線は配管スペースより1Mまでは鉄管にて保護されている
為に被害なし。
(①・②・③は施工時に受ける消防中間検査、完了検査時に
検査官が確認するヶ所です。)
消臭剤の塗布前に煤の撤去。
霧吹きで水を散布し煤を浮かしてから布で拭取ります。
この作業を何回か繰り返して・・やっと煤がとれました。
(気が遠くなる様な作業です!)
これが今回使用した消臭剤です。
1回目の消臭剤を塗布してから2週間・・
臭いの取れ具合を確認しましたが、まだ少し臭い
が残っていたので2回目の塗布を行いました。
2回目の塗布後に臭いが無くなりましたので、
内装工事を開始!
内装工事完了。
ここまで復旧させるのに約2ヶ月掛りました。
火災では故意や重大な過失がなければ火元の責任は問われませんが・・
オーナー様としては保険を掛けていたとは言え、
元に戻すなどの費用や精神的ショックは甚大です。
皆さんくれぐれも火災には注意して下さい。
担当 工事部 下山