今回は、今月終わったばかりのマンション大規模修繕工事物件において防犯対策の一つとして採用したものをご紹介させて頂きます。
その前に私はマンションの大規模修繕工事の現場代理人となる事が多いので町を歩いている時や車でドライブしている時など足場を掛けている工事現場につい目がいってしまいます。
今回、ご紹介するのはその中の一つで首都高速を気持ちよく走っている時にそれは私の目に
「なんだあれ?」と入ってきたのです。
通常、建物4面(東西南北)に白いメッシュシートが足場の外部に張られるのですが、その建物は
4面のうち1面だけメッシュシートが張られていないように見えたのです。
普通に考えればそんな事はまずしません。作業中の飛散防止対策がとれないし足場の安全・作業員の安全も完全ではなくなります。
帰りにもう1回反対から見てみようと車で出来る限りゆっくり(法定速度内)確認しました。
よく見るとその1面には黒っぽいメッシュシートが張られてはいました。
しかし建物は外から丸見えの上、作業員の姿も見えました。その1面はバルコニーのある面でした。
そう言えば最近の住宅用窓サッシの網戸は黒が主流になっていると協力会社の人から聞いた事があり
黒の網戸だと部屋の中からも外の景色が見やすいと言っていたのを思い出しながら家路に着いたのが今年の初めの頃でした。その後はインターネット等で勉強をして次回自分が現場を受け持つ際には出来るなら採用しようと心に温めていました。
前置きが長くなりましたがその時が来たのです。
2月末着工、6月竣工の横浜市戸塚区にあるNマンション大規模修繕工事です。
比較写真をご覧下さい。
黒いメッシュシート貼 南面(バルコニー面)
通常白いメッシュシート張 北面(外廊下側)
このシートのカタログには
「防犯効果メッシュシート」「眺望快適メッシュシート」
1.内部からの見通しが良いため、居住者のストレス緩和効果が期待できます。
2.外部からの見通しも良いため、防犯効果が期待できます。
3.作業者の安全性の向上が期待できます。とうたい文句がありました。
実際に私はNマンション居住者の方々にも聞いてみましたがかなり評判は良かったです。
また、通常こういった工事を行う場合、バルコニーより第三者が侵入する恐れが高くなるため、
サッシの鍵の施錠、補助錠の無料貸し出し、昇降口の施錠及びスポットライト取付や
金網設置など敷地の形状等の条件に合わせた防犯対策を考えなくてはなりませんが、
黒いメッシュシート張りを採用することで居住者様の心配やストレスを緩和させてくれると思います。
この黒いメッシュシート張りは今後もぜひ採用していきたいと思います。
あとこれは裏話ですが、工事の管理上もばっちりでした。
作業員がどこにいるか一目でわかるので。(笑)